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農業委員会後の悪だくみ
03/09/25
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さる9月22日、北茨城市の農業委員会で、すべての審議が終わった後のことです。会長が「これをもって本日の会議を終了します」と宣言したのですが、それに続けて、「鈴木孝夫委員と事務局には退室いただいて、それ以外の委員の皆さんはそのまま席に残ってください」というのです。正式な会議が終わった後に、一部の委員と事務局を排除して、何なんでしょうね? *
さて、以上のできごととは無関係な余談です。ということにしておきます。衆議院の解散、総選挙が日程に上っています。米改革の大綱が法律となって具体化されて、いよいよ自民党や公明党による農業つぶし政策が仕上げの段階に入ろうとしています。この期に及んでなお、農家の代表さんたちは自民党を、それも県議会に巣食って肥大してきた土建屋さんのセガレを支持するのでしょうか。 いえいえ、もちろん農業委員さん全員が熱心に支持しているとは思いません。私に退室要請をした会長さんも「鈴木委員は居心地がよくながっぺがら」と近づいてきてくれて、たまご新聞のネタにさせてもらいますと話すと「あんまりイジメないでよ」。そんなやりとりもありました。 農業委員などの役に就くと、個人の意思とは関係なく、自動的に自民党の系列に入るような流れができているようです。しかし、もう改革のときではないでしょうか。一人ひとりが勇気をもって、地域の農業と食べ物を粗末にする政治に異議ありの声をあげるときではないでしょうか。 |
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待ち遠しい新米
03/08/15
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おかげさまで、うちの米の保冷庫が底をつきました。この紙面で2002年産「恋愛米」の完売宣言をさせていただます。ありがとうございました。
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春、種まきの時点での腹づもりでは、8月中には新米を収穫するはずでした。ところが目論見は、この夏の低温の下で、あっさりズレちゃいました。7月中の出穂を期待していたのに、10日は遅れています。それでも、どうにか早生種の米の穂は出そろったので、ちゃんと稔ってくれれば9月上中旬には収穫ができるのではないかと期待をつないでいるところです。どうぞお待ちいただければ幸いです。 *
写真は、「ひとめぼれ」の田んぼです。東北地方で多く栽培されている米で、関東で作付けすると早生系の生育をします。耐冷性が強いといわれる品種でもあります。ここ数年つづいた暑い夏の条件下では、中生のコシヒカリも、早生のはずのヒトメボレも、さほど生育に差はなく、だったら全部コシヒカリでいいかもしれないと思い始めていたりもしました。 ところが、今年のように冷夏のもとでは、きっちりと品種の違いが出て、生育に差がみられるようです。うちより10日以上も早く田植えをしたところでも、まだコシヒカリは穂が出そろっていません。 不勉強をさらしちゃうようですが今まで、耐冷性というのは、幼穂や花粉ができるときに低温障害を受ける度合いとしか理解していませんでした。でも、それだけでなく、冷涼な気候の下でも遅れずに生育するという特性でもあったのかなぁと気づかされたようなしだいです。 *
稲の穂が出る前の花粉ができる時期に、最低気温が17度を下まわると不稔につながるそうです。参考までに気象庁のデータによると、北茨城市の今年の7月下旬の最低気温は下記のような経過だったそうです。
18.5 14.8 14.8 15.6 17.9 18.0 15.9 15.4 16.5 19.8 17.8
なんとも微妙な数字がならんでいます。もし、低温による障害不念という決定的な被害が起きるとすれば、すでに答は決まってしまっていることになるのですが、さて…そこまでの冷害ではなくてもこの悪天候と低温続き。米の収量減は明らかだと思います。(下記も関連記事) |
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早場米相場、5割も高く
03/08/15
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10年前の、あの大冷害を思い起こさせるような異常な天候のもとで、今年産の米の出来に対する不安が広がっています。 そんななか、直近、8月12日に実施された早期米取引の情報が届きました。それが下の表で、落札価格は、昨年の同時期と比べ、7800円、48%も高くなっています。 上場数量500トンに対し、申し込み倍率は8.7倍にも上ったそうです。申し込み業者は68社もありましたが、落札業者は4社。大手業者による買い占めというのが実態のようです。 米あまりの宣伝が行き渡ったおかげでしょうか、今のところ消費者のところでのパニックは起きていませんが、米の流通業者は「米不足」の再来を期待しているかのような価格の高騰ぶりではあります。
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