週刊「野菜だより」(たまご新聞)からの抜き書きがほとんどです。
ちなみに、「こらぁ」や「ムッ」は読む方の気持ち?
その節は、あしからず(^^;

関連写真。

 2006年1月1日以降の書き込みは → こちらに 



 
愛媛ミカンのSOS 台風で海水を浴びる
04/09/24

 農民連ふるさとネットワークから伝えられた、台風被害を受けた愛媛産直協同への「緊急支援のお願い」を転載します。

 日本列島を大型台風が襲い、各産地で深刻な被害が出ていることが伝えられています。
 愛媛では特に塩害被害がひどく、塩水をかぶったみかんの木は真っ黄色になってかれてしまい、再生産不可能であることが確実視されています。台風が去った後も、出荷を目前に控えた極早稲みかんから、年明け出荷の中生みかんまで一様に、次々とちぎれ落ちてしまっています。
 落下してしまったみかんは加工にもまわせず、廃棄する以外、道がありません。日に日に落下するみかんを目の当たりにして、被害を受けた組合員からは「これを機に、もう生産をあきらめよう」という声すら出されています。来期に少しでも希望の道が残せるよう、樹に残っているみかんだけでも、大至急出荷したいというのが生産者の思いです。
 このみかんは、樹が海水を浴びて壊滅状態にある産地のものです。本来の出荷時期は10月頃なのですが、すでに実が落ち、樹が枯れ始めています。みかん生産者もあきらめかけていますが、少しだけでも再生産の道が開けるようにと何とか皆さまのご協力を頂きたいと思います。出荷が早まったために本来の味ではないかもしれませんが、これまで真心を込めて育てました。どうかご協力をお願い申し上げます。
 上記のような事情ですから、味や品質は期待できないかもしれません。それでも、応援の気持ちを込めて購入したいと思います。いつまで対応できるかは現地でも予想がつかないということですが、お問い合わせはすずき産地の落書き板かメールで。送料の関係ですが、20箱以上まとまるようなら送料込み1箱1400円で愛媛から直送されます。

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蚊とマムシとイラクと日本と 農機具の修理をしながら思う
04/09/16

 コンバインの大修理をしました。補修・交換を終えた部品を半日かけて本体に組み上げたのに、大きなネジが4本も残ってしまって、再び分解するはめに・・・などという苦労もあったけど、それよりも悩まされたのが蚊の襲来。部品と工具で両手ともが離せないようなときにかぎって、その手に蚊がとまってくるんだよねぇ。
 おとなしく血を吸っていくだけなら少しくらい分けてやってもいいのに、後に痒みを残すからオマエら殺されちゃうんだぞぉとか思いながら、いったい何匹の蚊をつぶしたことか・・・。
 と、そんなことと関係があるのかないのか、いわき市の入東野というところで百姓をしている友人が、自分の「たより」に下記のようなことを書いていました。
(無断転載ここから)
武器を持たずば殺されまいに…
 先日、草刈をしていてシマヘビを切ってしまった。何も悪いことをしないシマヘビだけに、本当に申し訳ないことをしてしまった。刈り始めたとたんに、鈍い抵抗を感じると、半身を切られたシマヘビが逃げていくではないか‥‥。逃げたはいいが、たぶん助からなかっただろう南無阿弥陀仏‥‥。
 私は商売柄、害虫は平気で殺すが、作物に害を与えないものは、決してわざと殺したりはしない。ただ、2つ例外がある。それはマムシとハチ(主にセグロアシナガバチ)である。どちらも毒牙と毒針を持っていて、人に危害を及ぼす可能性がある。セグロアシナガバチは、スズメバチほど毒は強くないが、畑やハウスに巣を作るので、刺される危険が非常に大きい。だから、こいつらにだけは先制攻撃を加える。
 考えてみれば、マムシも哀れなものである。毒をもっているゆえに見つかると殺されてしまう(今年も他の土手で2匹殺した)。身を守るはずのものが、逆に殺される原因になっているわけだ。ただ、このことは世界政治に映してみるといい教訓にならないだろうか? 日本は憲法九条で、いちおうタテマエとしてでも武器を放棄してきたから、どこからも攻められずに済んだ。これが自衛と称して武器をどんどん増やしていったら(現実はそういう方向に進んでいるが・・・)やはり戦争の危険を増やすだけで、決して平和のためには役立たないだろう。まあ、なかにはブッシュのように大量破壊兵器を持たない国を侵略しておいて、まったく反省しない合州国のような国もあるから、軍備が少ないからといって絶対安全ともいえないが、あんな大量破壊兵器の大量保有国に軍備で対抗しても無意味だから、やはり余計な武器は持たないにこしたことはない。
 戦争がしたくてしかたがない小泉首相と民主党の岡田代表、どうしてあんたらはそんなにマムシになりたいの・・・?
(無断転載ここまで)

 昨年の3月、水戸市で開かれた「アメリカのイラク攻撃に反対する集い」に参加して、伊藤政子さんという方の講演を聴きました。伊藤さんは、「アラブの子どもたちと仲よくする会」を主宰して、永くイラクと関わってきて、たとえばこんな実感を語っていました。
 “イラクに大量破壊兵器なんてありっこないわよ。91年の湾岸戦争のときにも、米軍の爆撃機にやられ放題で、たまにイラク軍の反撃を目にしても、砲弾はヒョロヒョロと飛んでいくだけ、とても戦争なんて呼べる代物などではなかった。さらに経済制裁で、医薬品すら入ってこなかったんだから。なまじっか半端な兵器を持っているから、大国に口実を与えてしまう。いっそのこと軍備なんか全廃しちゃえば、侵略をされないですむのに”
 というような報告を、コンバイン修理でとりこみ中の手を刺してくる蚊をたたきつぶしながら思い出したのですが、人びとの思いや暮らしを踏みつぶして平気な現実もあるわけで・・・。
 イラクの大量破壊兵器という戦争の口実はウソだったことをアメリカが公式に認めました。また国連のアナン事務総長が、イラク戦争は国際法に照らして違法だったと発言しました。でも、侵略戦争を支持した自民党や公明党は知らんふりを決め込んで、そして民主党まで平和憲法を捨てちゃおうと今たくらんでるんだよねぇ。


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ムダな農林事業の現場から
04/08/26

 “税金のムダづかい”には、たぶん誰もが反対だと思います。ただし、わが身にふりかかった具体的な場面で一人ひとりはどういう態度をとれるのかが問われるんだと思います。たとえば最近の事例から・・・
 先日、生産組合長さん(地域の農業の世話役)が、訪ねてきました。
「ちょっと名前を書いて、ハンコを押してほしいんだ」
「なんの署名だっぺ?」
「よくわがんねぇんだげど、農道の工事のことらしい」
「このリーフレットはもらえんのげ?」
「それは一部ずつ配るんだ」
「あぁ〜、あそこの広域農道に、もっと予算をつけっぺっていうわけだ」
「いまそこのGさんは“暴走族くれぇしか走ってねぇ”っていってた」
「んだけど、これって道路を作ってくださいって農家が要望することになる署名だっぺよ」
「そうなのがな。市役所から送られてきたから、しかだねぇ集めでまわってんだ」
「悪いけど、協力できねぇなぁ」
「そぉけ、その人の意志だがんな」
「よく見っと、146億円だった予算を266億円に、120億円も増やすって話だよ。ちょっと俺、市役所に行って話聞いてくるわ」
「そうしてよ。ちゃんと話きいてきてよ」
 というやりとりはあったのですが・・・だいたい署名が集まったようです。
       

*        
 さっそく市役所にいってみました。
「予算を倍近くに増やすっていうんだけど、どんな中身なの?」
「私も詳しくはわからないんですよ」
「農林課の名前で回覧を配って、生産組合長さんに仕事をさせているのに、無責任だっぺよ」
「県の土地改良事務所から依頼されたものですから」
「こんな重大な問題なのに、中身はともかくハンコを押せってことですか」
「あれば便利な道路だと思います」
「税金の使い道の優先順位を考えて仕事をするのが行政の役目だっぺよ」
「鈴木さんの反対はわかりました」
       
*        
 たらい回しよろしく高萩にある県の土地改良事務所にも足を運びました。
「あらたに120億円もの税金投入するのに、あんないいかげんな段取りで決めちゃうんですか?」
「そのように法律で決まっています」
「議会での審議はおろか、事前に住民への公開すらしない?」
「各市町村の役場に掲示をして、関係住民の意見を求めました」
「いつですか、そして期間は?」
「この7月に、5日間です」
「まさにアリバイだね。たとばリーフレットなどの作成準備は、先行してはじめちゃったんだ」
「あ、5月にも掲示をしています」
「やはり市役所に?」
「いえ、そのときは常陸太田の土地改良事務所だけでした」
「それで、北茨城から大宮までの農家に公開したことになるの?」
「決められた手順どおりです」
「ろくな中身の説明もなく同意署名が集められている。ごちゃっぺだ」
「対象人数が多いものですから、各市町村にお願いしました」
「そうやって全国で多額の税金投入が決められちゃうわけだ」
「・・・・・・」
「もっと有意義に農林予算は使うべきではないですか。道路にしたって、もっと切実なところはいくらでもある」
     
*        
 ある集落では、道路計画の全線開通はなくなって、そのことへの同意だと思って署名したという人もいたのには驚きました。そんなこんなで、とにかく農家だけを対象に、その2/3の同意が集まれば、あらたに120億円もの税金(借金)が投入されることになる、まさに今それが決められる真っ最中なのです。
 農家も迷惑な話だけど、農家以外の人、さらには対象地域以外の人も、黙視していていいのかなぁ。

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農水省か脳酔省か お役人さんのダンマリ
04/08/12

 「安全対策がとられないアメリカ牛肉の輸入を認めるな!」「主食の需給と価格安定に政府は責任を果たせ!」という2つの要求を掲げて8月11日、食健漣と農民連が農水省に対する緊急行動に取り組みました。秋田県から参加した稲作農家は「農水省は脳酔省ではないか」と怒っていました。その脳酔省(農水省)と私たちとの交渉の一端を再現してみます。

*     
[農民] 政府自身が適正備蓄としているのは100万トンのはずだ。備蓄計画に見合う米の買い入れを実施すべきだ。
[脳酔] 現在60万トンあり、流通在庫を勘案すれば備蓄に不安はない。
[農民] すりかえるな。政府の備蓄だ。
[脳酔] 29万トンの積み増しを計画している。
[農民] 計算しても100万トンに達しないではないか。
[脳酔] ・・・・・・・・・。
[農民] 百歩譲ったとしても、平成15年産米の政府買い入れは、3月末までで6000トンにすぎなかった。
[脳酔] 買い入れ期限を延長し、10万トン分の予算を確保してある。
[農民] いま29万トンと言ったばかりではないか。
[脳酔] ・・・・・・・・。
[農民] だいたい、その10万トンの買い入れという方針が、現場では認識されていない。ただちに周知徹底をはかり、予算執行の責任を果たせ。
[脳酔] ・・・・・・・・・。
[農民] 米がだぶついているのに、いまだに政府米を放出している。少なくとも、農水省自身が食用に適さないと発表したはずの超古米はストップしろ。
[脳酔] 業者から食用としてのニーズがあるから販売している。
[農民] 消費者のニーズではない。古米臭をごまかす添加物をふりかけている実態などを消費者に知らせるべきだ。
[脳酔] ブレンド米のノウハウだと思う。
[農民] ブレンドではなく、偽装だ。超古米を扱っている業者名を公表しろ。
[脳酔] ・・・・・・・・・。
[農民] 平成16年産の新米の収穫・出荷が始まろうとしているが、価格が暴落している実態をどう考えるのか。主食の需給と価格安定に責任を果たせ。
[脳酔] 価格は市場原理で落ち着くべきところに落ち着くのではないか。
[農民] 農民が生産を続けられないほどの暴落価格を落ち着くべき水準などと言うつもりか。
[脳酔] ・・・・・・・・・。
[農民] 平成8年、9年産の超古米を放出して、まずいコメで需要を減らし、流通在庫をだぶつかせている。主食を市場原理に放り投げだした上に、暴落を煽るような政策で農家経営を苦しめるのが農水省の仕事なのか。
[脳酔] ・・・・・・・・・。

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ライス イズ ライフ(米は命) 「国際コメ年」のスローガン
04/08/06

 ご存じですか? 今年は「国際コメ年」です。
 これは、国連が、一つのことについてテーマを定めて、それを一年間通して考え実践するというもの。記憶にあった国際婦人年というのを調べてみたら、1975年のことでした。
 コメという単一の作物のみで国際年が設定されるのは初めてのことです。国際農業年とか国際穀物年でなく「コメ年」となった理由は、“飢餓、貧困、食料危機が叫ばれる中で、世界中の半数以上の人々が主食とするコメの持つ機能を再確認して、人類の重要な食料であるコメについて一般の人々の認識を高めるために、世界各国が取り組む年である。”というものです。
 ちなみに、さる6月の市議会で、この「国際コメ年」についてうちのカミさんが、自治体としての取り組みについて質問しました。残念なことに当初は「それ何ですか」という認識だったようですが。


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北海道のソバ畑とカラ松林で…
04/07/30

 今年も北海道を訪ね、農業はじめ、漁業や林業、そして観光産業などの実地研修をしてまいりました。風景や食べ物や温泉もいいけど、見知らぬ人との出会い、その歴史とのふれあいもまた旅の魅力です。

*  
 北海道は大雪山の麓ちかくの道を走っていて、畑で草取りをしている女性の腰の角度に驚き、車を止めました。最初は怪訝な顔をされましたが、おかまいなしに問いかけているうちに、少しずつ話を返してもらえました。たとえば、下記のよう・・・
*  
 84歳。ご主人を亡くして3年目で、子どもたちは家を出ているので今は一人暮らし。冬には1メートルも雪が降ることもある。
 農業ひとすじ。1.4ヘクタールの田んぼで稲作をやってきた。田植えも稲刈りもみんな手作業だった。
 足踏み脱穀機を使っていたが、その後、水車を利用した脱穀機が導入された。でも、それを使ったのは3年くらいで、後は発動機式の機械に変わっていった。
 道を挟んで作付けされている畑。かつてはそこが田んぼだった。いまは農協に委託して、ソバを栽培している。
*  
 さて、そのソバ畑の向こう側にはカラ松の林が続いています。いかにも北海道らしい風景だと眺めた浅はかを反省しました。
 というのも、じつはそこも、かつては田んぼだったというのです。後継者がいないので、山林に地目を変え、そのときに植林したカラ松なのだそうです。
 これまで何度となく眺めてきた北の大地の風景。さかのぼってみれば、そこにも農民の苦労やら苦悩やら努力の汗が流されていることに、今さらながら気づかされた押しかけ取材?ではありました。

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わが大地のうた 手作りコンサート
04/07/22

 お知らせしてきたフォークソングコンサート、100人を超える参加をいただいて開催することができました。心寄せていただいた皆さん、ありがとうございました。
 決断の末、屋外中庭でのステージとなりました。終盤、いつ雨がザッときてもおかしくない空模様でしたが、日頃のおこないよろしく、どうしてもあの歌(「私の子どもたちへ」)を聴きたいとのアンコールなどにも応えてもらうことができました。
 コンサートのテーマは2つあったようです。一つは、小さくともキラリと光るムラや人生を歌い、そしてもう一つは次代への伝言でしょうか。
 国民学校時代に終戦を迎えたという御年の笠木透さん。しかし発せられるメッセージは熱く、「人の老い」をも歌にして届けるエネルギーはすごいという感想もいただきました。
 明日は暗いかもしれない。でも、あさっては明るくしたい。(まさに農業がそうですが)そんな日々を重ねている人たちへの応援歌。もっともっとたくさんの人に届けたいと思いました。


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三菱自動車エンジニアの苦悩はたして他人事?
04/07/08

 さる7月5日の朝日新聞の読者の声の欄に、三菱自動車のエンジニアの奥さんからの右のような投書が掲載されていました。ふと今回の参院選を思い起こしました。
 投書には次のような一節が書かれています。
 “夫は「今の自分には、これまで通り、性能のいいエンジンを開発することしかない」と精一杯頑張っています。一部の心ない幹部とは程遠いところで、日夜命を懸けて働く人たちの再生の姿勢を受け止めてもらえないでしょうか。”
 ちょっと待ってよ、と言わざるをえません。たしかに一般社員は被害者としての一面もあるでしょう。しかし、ユーザーをないがしろにする姿勢は以前にも指摘されたことであり、それを改善するために一人ひとりの社員が真剣に努力してきたのかが問われるはずです。
 さらに、もし、安全や品質や法律を軽視する上司や会社の体質に気づかなかったというならば、やはり反省が求められます。専門バカであるだけでは、自動車会社の一員として責任を果たしているとはいえないと思うのです。
 ひるがえって、私たち。日本という国の一員として、子どもたちに胸を張れる選択をしてきているでしょうか。一生懸命に働いてきただけなのにどうしてと嘆く日がこないと言い切れるでしょうか。
 いよいよ参院選も最終盤です。これが終わると、去年衆院選があったばかりですから、よほどのことがないかぎり今後3年間は国政選挙はありません。年金やらイラク派兵やらの強行をみるまでもなく、そうとうなことをやれてしまう期間を、どこかの政党もしくは政治家にゆだねることになるわけです。
 いま、マスコミは自民党か民主党かの選択を迫るばかりです。ところが両党とも消費税を上げ、平和憲法を改変することを公言しています。マスコミにのせられて二大政党を選んだり、あるいはシラけて(茨城県は参院選の投票率は全国最低だとか)棄権したりで、その結果・・・
 三菱自動車があそこまで行き着く前に社員一人ひとりができることはなかったのかということと、日本という国で有権者一人ひとりがどんな選択をするのかということがダブってみえてきます。暮らしと平和を守る第三の選択、その理性と勇気を広げたいと思います。


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親の横暴と冷や汗 もしくは息子の納得
04/07/01

 高校2年になる長男は、磯原から日立まで自転車通学をしています。約25km、1時間半くらいかかるそうです。ある朝、「虫ゴムが傷んでるかもしれない。空気が抜けちゃうんだ」とポンプを積んで出かけたことがありました。帰宅したのは夜11時ちかく。小雨の中、何度も空気を入れながら走らせてきたけど、いよいよダメで、国道6号沿いの閉店後の自動車販売会社の前に水道の蛇口を見つけ、パンク修理をしてきたのだとか。
 「あそこの修理工場は、夜でもお湯が出るんだよ」
 そんな発見が役に立つことはないだろうけど、なんともうらやましい時間が流れているなぁ。
 ただし彼には、そんな夜でも仕事が待っています。毎日、150個ほどの玉子を拭いてきれいにするのが、アルバイトでもあるけど、わが家での役割分担なのです。さらに土曜と日曜には、ヒナも含め300羽ちかくの鶏にエサをやり、集卵作業も受け持っています。
 期末テストが近いとかで「きょうは勉強したいなぁ」・・・そんなセリフ、父ちゃんには通りません。ある歌の一節だけど、“勉強するより畑の草を取れ〜”なんて唄われちゃうのでした。
 そういえば先週の土曜には、こんなやりとりがあったっけ。
 「いつまで寝てるんだ。さっさと着替えて出かけるぞ」
 「どこ行くの?」
 「サンユーストアの前で、共産党の田谷たけおさんの演説があるんだよ」
 「行きたくないなぁ。俺に選択の余地はないわけ?」
 「ジャージのまま行くか、それとも着替えるか。好きに選択すればいい」
 「そんな話じゃない。納得いかねぇ」
 「今の政治には納得いってるのか」
 「・・・・・・」
 「君らの将来にとってこそ重大な、ロクでもない政治を変えるために、できることを一つずつ重ねるしかないだろ。つべこべ言ってないで、さっさと車に乗れ」
 そんな横暴な親父のもとで息子がグレないといいけど・・・。そして、もう一つの心配事。
 じつは先の歌、“勉強するより畑の草を取れ”の後には、“草取りそこそこ、遊びに行った”という歌詞がつづくのです。きたる7月17日のコンサートで唄われたらバレちゃうなぁ(^^;


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伝説を知る女将の仮病 コンサートに行きた〜い!
04/06/24

 別添のチラシのとおり、ふたたびフォークソングコンサートを開きます。出演の笠木透さんたちの宿泊を予約した北茨城市内のある観光ホテルのフロントでの女将さんと主催者とのやりとりから・・・。
       *
 女将さん 「岐阜県中津川市の笠木透さまで2名さまですね。かしこまりました。翌日にコンサート、行ってみたいけど7月の土曜日じゃあ忙しくて無理だなぁ」
 主催者 「そっか惜しいなぁ。去年も、よかったですよ」
 女将さん 「笠木さんという歌手は知らないけど、私たちの年代で、中津川と聞けばフォークジャンボリーだわ」
 主催者 「それを仕掛けた人が笠木透なんですってば」
 女将さん 「えっ何、どういうこと?」
 主催者 「その伝説の中津川フォークジャンボリーを主催した笠木透さんが今も地に足をつけてフォークソングを歌い続けているんです」
 女将さん 「うん、伝説よね。そこをアピールしたら、私たちの世代はみんな行きたくなっちゃうんじゃない」
 主催者 「でしょでしょ、でもチラシには昨年も書いたはずですけどぉ」
 女将さん 「ちょっと待ってね。7月17日でしょ。え〜と、予約のお客様は・・・。ん、なんとかなるかな。よしっ私、その日は病気になっちゃお」
 フロント 「聞いちゃいましたよ〜」
 女将さん 「いいでしょうよぉ、たまには女将が休んだってぇ」
 フロント 「私は何も言いませんよ」
       *
 という顛末がありましたが、はてさて当日、このホテルの女将さんは無事に病気になれるのでしょうか(^^
 あ、ホテルの女将をやってない皆さん、どうぞお誘い合わせご参加ください。。


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飢餓人口8億の世界で、食料の6割を輸入している国で
04/06/10

 6月15日に開かれた北茨城市議会。鈴木やす子市議は大きなパネルを掲げて一般質問に立ちました。発言の一端を紹介します。

*   
 この写真は、うちの鶏のエサの原料の一つですが、じつは学校給食で食べ残された「ソフトめん」。その量の多さに驚かされます。あけてない袋も大量にあります。麺類についての残食の割合は、十数%と聞いています。
 栄養士さんが必要栄養量として計算し、メニューもいろいろと工夫して、経費をかけて作っているわけです。この事態をどう認識していらっしゃるのか。
  (中略)
 時間の問題がネックになっていることを聞きます。とくに小さい子は食べたいんだけれども、時間が間に合わなくてという声がきこえます。試験的にでも時間を長めにとってみてはどうでしょう。楽しく食べる工夫や栄養指導の一層の充実も必要です。
 また、たとえばゴミや環境の問題を授業で扱います。そこで、自分たちの食べ残しがどういう行く末をたどるか、生きた教材ではないでしょうか。
 「国際コメ年」のところで述べた(略)ように、世界的に八億もの人が飢餓の状態におかれているなか、平和で飽食のこの日本で、食育教育こそ人権教育、道徳教育につながるものだと思います。

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現場で読む「産地づくりビジョン」
04/06/03

 「水田農業ビジョンと私」というテーマで、山崎農業研究所というところから依頼されて『耕』という雑誌に寄稿した文章です。(“という”だらけの前書きと、文字だらけの本文で恐縮です)
 ◆ 農業の現場と農政の距離
 東京でのサラリーマン生活に別れを告げて、茨城県北の郷里にUターンして20年目になる。今年は、10数か所に散らばった田んぼ(水口は25以上)合わせて3.5ha強に田植えをする予定で、いま真っ最中である。いわゆる有機農業に取り組んできて、ようやく一昨年、全面積で農薬も化学肥料もいっさい使用しない栽培にたどりつくことができた。耕作面積も広げつつだが、10数年かかったことになる。農業をみるスパン、その実践的な参考だと思っている。
 市の農業委員を務めて5期目になる。なりたてのころ農水省が「新農政」とやらを打ち出した。おおむね10年後が目途とされたが、その後半期、県庁の農政課と懇談の機会があったさいに、県が示したモデル経営で想定していた米価について質してみた。ところが、10人ほど並んだ担当職員の誰一人として県自身が作った指標を覚えていなかったのには驚いた。ことほどさように現場と農政との乖離は大きい、と冷めてしまっては今回の「地域ビジョン」も語れないのだが。
 ◆ 交付金のための作文か
 今月の農業委員会で当市の「ビジョン」が示された。あいも変わらず大規模経営に集約化というお題目が基調である。とりあえず国からの交付金を受け取るために追っつけた作文とみるほかはないが、そんな仕事を税金でやっているのだから納得はいかない。はたして全国でどれほどのムダな時間と人件費が費やされたのかは、ここでは問わないでおく。
 じつは、資料説明にあたった農林課の課長さんも係長さんも兼業農家である。そこで質問してみた。集約化というが、たとえばご自身が耕作している農地を手放す覚悟があって提案したビジョンなのか。答弁は、課長さんのほうは「あと3年ほどで定年。それ以降は農業に力を入れたいと考え、農機具もそろえている」。係長さんのほうは「できれば誰かに全面的に耕作を委託したい」。両極端の意向で興味深かったが、それぞれ着目すべき中身がある。
 ◆ 一人ひとりの意欲こそ
 いわゆる兼業農家が市内ではほとんどである。ところが農政係長さんみずからが、農業のほうは仕方なくやっているとおっしゃる。ただし、山間の田で受託者は見つからないという現実もある。なによりも、農業に意欲が湧くような施策を示すことが地域農政の大きな役割ではないのか。残念ながら当市のビジョンからは展望は見えてこない。
 いっぽう課長さんの力強い発言ほどではないにしろ、営農への意欲を保持している農家は規模の大小を問わず少なくない。そして、それが農地の集約化がすすまない要因の一つであるとすれば、やっかいな問題点と農水省の目には映るのであろうか。たしかに当市のビジョンでは、課長さんのような意欲は一顧だにされていない。視点が逆だと断じたい。日本人のDNAに刷り込まれていると言っては大げさだが、とにかく農業への一人ひとりの意欲が、これまでと現在の日本の農業を支えてきたことに敬意を払うべきである。そして、そこに依拠してこそ今後の展望は開けるのだと思う。
 ◆ 安心・安全への本気度は
 詳細は略すが、有機栽培米に対して10a当たり5000円という助成金が当市のビジョンには盛り込まれた。学校給食への取り組みとあわせ、ことあるごとに私も提案してきた方向ではある。遅きに失したなどといわず、一歩前進と素直に評価したいと思う。ただし同ビジョンの平成18年の目標に照らすと、具体的な対象としては私を含む2戸しか想定されていないようだ。それでも、おざなりな施策などとは言うまい。稲作つぶしの仕上げという今回の「新政策」の本質もみきわめつつ、とりあえず 350 a × 5000 円 の助成金を受け取るべく市役所に申請してみようか。例によって減反未達成だからと門前払いだろうか。
 私は田んぼ全部にレンゲソウの種をまき、稲作の有機肥料として活用している。同時に景観作物としても位置づけ、10000坪の花の景色を個人で演出していると豪語している。地域ぐるみで取り組んだら、イネづくりも米の販売もわくわくするような展開ができるという夢はともかく、レンゲの花を待っての耕耘という段取りのため地域で最も遅くなった田植えに出かけることにしよう。ちなみに、うちのホームページでは、すでに2003年産米の完売をお知らせした。


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「わが街」が一番 そのために
04/05/07

 県内の専門学校の寮で暮らしている長女が連休に帰省してきました。
 その少し前、県南のある町の人と「北茨城市はいいとこですよねぇ。うちのほうは何もなくて」…そんな話をされたとか。それがきっかけで長女は「北茨城のいいところを探すんだ」と張り切って、山に登ったり、海に行ったり…楽しげなようすではありましたが、父はひとこと説教をしたのでした。
 「コホン。娘よ、そこに座りなさい。
 山がきれいだとか、海がきれいだとか、それも確かに北茨城市の素晴らしい点ではあるだろう。でもなぁ、そんなことを求めるだけなら、たとえばもっと素晴らしい景色の町や村は全国にいくらでもあるだろう。そして、そんなところと比べたら、自分の街は大したことないなんて言いだしちゃうかもしれない。
 コホン。娘よ、よく聞きなさい。
 いい街かどうかってのは、そんなことが本当の基準ではない。いいかぁ、北茨城市が素敵なのは何よりも、君自身が生まれ育ったところだからだ。だから北茨城市は、君と君につながる人たちにとって素敵な街なんだよ。誰だって、その人にとっての「わが街」こそが一番であるはずなんだ。
 コホン。娘よ、もちろん単純ではない。
 住んでいるところなのに、何にもないとこだとか、あるいは嫌なとこだと言う人だって少なくないかもしれない。でも、だったら自分が関わって好きな街に少しずつでも作り替えればいいではないか。そういう関わりができるんだから、やっぱり「わが街」は一番なのだ。
 コホン。娘よ、気づいてほしい。
 山に登るのもいいだろう。海を眺めるものいいことだ。でも、それはいわば受け身だ。すでにあるものを受け止めているだけの満足が得られるだけにすぎない。それにとどまらずに、もっと積極的に関わり、働きかけてみるといい。その先に必ず大きな発見がある。そうしたら、もっともっとこの街が素敵に見えてくる。自分が積極的に関わってこそ自分の街が一番になるんだ。
 コホン。娘よ、周囲を見てごらん。
 いつも何気なく見ている田園風景かもしれないが、そこにたくさんの汗が流されていることに思いをはせたことがあるか。いま、道ばたで田んぼのアゼで、どんどん雑草が伸びている。これを放置しておいては、そこらじゅうガサヤブになって、米だってとれなくなってしまう。すがすがしい田舎の景色は、じつは人が関わって生み出されていることを心にとめてほし い。
 コホン。娘よ、一つ提案がある。
 すがすがしい田舎の風景を作る汗を君も流してみたらどうだい。その汗が、その積極的な関わりこそが、この街を君にとってのいい街にしてくれる決め手になるかもしれない。きっと、自分が関わることで、いまよりもっとこの街を好きになれるはずだ。父は、その手伝いをしてやりたいと思うのだ。
 コホン。娘よ、わかりやすく言おう。
 田んぼのアゼの草刈りをやってみないか。そうしたら、田んぼの風景を見る目も変わってくるだろうし、その田んぼからとれた米は一段とおいく感じることができるにちがいない。どうだ素敵な提案じゃないか…」
 そんなご託宣で、連休半ばの夜は更けたのでありました。そして翌朝、長女が申し出てきました。
 「父ちゃん、きょうは午後からは五浦美術館に行こうと思ってるけど、午前中は草刈りをやらせてください」
 というわけで、私がトラクターで40aほどの田んぼの耕うんをしている間に、まんまと、アゼの草刈り作業も済んだのでした。チャンチャン


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イラクの少女からアイラブユー もしくは「相澤恭行イラク支援報告会」で嗅いだ戦場のニオイ
04/04/22

 おりにふれて「百姓仕事は耳と鼻だよ」と豪語しています。
 まず耳。トラクタで田んぼを耕しているとき、土の中は目に見えませんが、音でエンジンへの負荷や耕深を推測するわけです。あるいは、異物を巻き込んで甚だしい目詰まりを起こして止まってしまう前に、作業音の変化に気づいて機械を停止すれば、その後始末もグンと楽になります。
 そして鼻。飼料を配合して醗酵させているときの香りは、品質をみるさいの重要な指標となります。ネズミとりを仕掛けてあるのを忘れても、変なニオイがしてくると、あぁそうだったと気づくことができます。
 そんな日常の中で先日、じっさいに嗅いだことはないのに、強烈なニオイを感じ取ることができました。
 と、こじつけつつ「野菜だより」の記事として以下の書きなぐり。

*   
 誘ってくれる人がいて、去る4月17日、いわき市で開かれた「相澤恭行イラク支援報告会」という集いに行ってきました。それを期に拝見したホームページで初めて知ったのですが、あのイラク戦争の開戦時の「人間の盾」の一人が相澤さんでした。
 戦闘終結が宣言された後も、市中には市民の遺体が放置されたままだったそうです。それが腐乱して異臭を発するようになると、米軍はブルドーザーで瓦礫もろとも埋めてしまっていたといいます。
 相澤さんは、遺体をきちんと埋葬できるよう米軍と交渉して了解をとりつけ、じっさいに遺体の片づけにも参加しました。飛び散った足とともに遺体を担架で運ぶなど、みんなゲーゲーと嘔吐しながら漂う異臭の中での作業だったそうです。
 そんな体験をふまえた次の言葉が非常に印象的でした。
 もし戦争映画にニオイがあったら、誰も観にいかないだろう
 大家族の大黒柱である息子を殺された一人の老母の、「目の前にブッシュがいたら八つ裂きにしてやりたい」「そのブッシュを呼び入れたのがサダムだ。どちらも許せない」と悲しみと怒りを語る映像もありました。
*   
 たとえば今、ファルージャの街で米軍の包囲のもとで殺されている市民が700人ちかいと報じられ、イラク戦争全体では1万人もの市民が犠牲になったといわれています。これを数字としてだけ数えてしまうことを戒めたいと思います。その一人ひとりにつながる家族があり、その一つひとつの人生はかけがえのないもの。それを絶つ権利など誰にもあるはずはないし、ひとつ一つの痛みを、わがこととして感じ取れる、そうした感性を自分にも育てたいし皆んなにも育ててほしいと願うものです。
 写真は、報告会場で映されたビデオからの複写ですが、相澤さんたちが支援の一環として贈ったマイクロバスに乗って喜ぶイラクの少女。手話で「アイラブユー」と言っています。こんな笑顔を送ってもらえる活動をこそ誇れる日本の国であってほしい。人質事件で、かかった費用を弁償しろなどという自民党や公明党、一部マスコミの論調の何とあさましいことか。
 砂漠の中に土塁を盛り鉄条網をめぐらし銃で武装した兵隊が、米軍など侵略軍の軍事物資を運ぶついでに、多額の費用をかけて形ばかりの水の供給をする。そんな現在の日本の政治は、食料と農業を米国に売り渡して恥じない政治と根っこでつながっています。これを少しずつでも変えていくことは、対イラクにとどまらない真の国際貢献だと信じます。

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鳴り物入りから1年半 ウニキュロ会長の言葉の含蓄
04/03/25

 「篤農家は3年たって見に行け」 たしか、そんな言葉だったと思います。
 農業というのは、奥が深く、長い目でみないと本物かどうかわからない。3年後に行ってもその技術が生きているようなら、はじめて篤農家(すばらしい農家)といえる。だいたい、そんな意味でしょうか。
 ちなみに、うち(すずき)では耕作面積を広げながらでしたが、4haちかくの田畑すべてを無農薬に切り替えるのには、なんだかんだ15年ほどかかりましたっけ。
 そんなことを思いながら読んだ、おとといの新聞。あの衣料品店チェーンのUNIQLOが、野菜や果物の販売から撤退するそうです。28億円の特別損失を計上するのだとか。
 鳴り物入りで参入したのが、わずか1年半前のことです。“篤農家は3年たって見に行け”のことわざを教えてあげる間もなかったなぁ。それどころか、撤退にあたって同社の会長さんときたら「衣料品と異なり計画生産ができなかった」と述べたというから感動的です。
 アホか!なんて笑ってはいけません。28億円もかけて学んだ含蓄ある実感なんでしょうから。
 ひるがえって、わが農政。お役人さんたちは、いまだにそのあたりのことをわからないまま、「米作りのあるべき姿」なんてお題目を唱えて税金をムダづかいに回そうとしています。
 (内緒話)
「あのぉ、ところでさぁ、表題にあるウニキュロってぇ、もしかしてユニクロのことぉ?」
「えっ、そうとも読むんですか?」
「そうとしか読みませんってば」


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創刊 を読む
04/03/20

 「広川隆一責任編集◎世界を視るフォトジャーナリズム月刊誌」と銘打った新しい写真誌が始動しました。広川さんという人は知りませんが、写真家の森住卓さんからのすすめもあって、年間購読を予約しました。
 こちらに創刊号の表紙、そして添えられた編集長のコメントを紹介しました。
 見つめる義務があるという断言に同意し、まず少女の、吹き飛ばされた足に注目しました。その部分がもっとよく見えるように写すこともできたはずだよなぁと感じ、そして画面全体を見直した瞬間に気がつきました。こんなふうに…
 少女を抱えているのは肉親でしょうか、その悲しみと怒り。胸の痛みが強烈に伝わってきます。こんなことを人間どうしが繰り返していいはずはない。みんなが思いを重ね、力を合わせしかないではないか。
 この一枚に写っているのは、ただ無惨な現実だけではない。目をそむけず直視することでこそ、これからの希望が見えてくる。そんな写真だと思えるのです。
 ただし、応援したい本だからこそ、批判もしたくなります… 

(つづく)

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税金の計算をしながら思うこと
04/03/11

 あしたは、農民連や民主商工会が共同して所得税の確定申告に取り組みます。集団申告です。
 税金申告で、いつも思い出すのは、Uターンして農業を始めたばかりのころ、一人で申告窓口にでかけたときのことです。精米機を買ったので経費として落とせないかと申し出たら、それは認められないと言われ、あっさり引き下がったのでした。
 いまから思えば、その窓口にいた担当者が精米機なんて機械を見たことがあったのかどうかも疑わしいけど、こちらが税務について何も知らなかったそのころは、窓口にいる人のほうが専門家で、その人が言ってることのほうが正しいのだろうと無条件で思いこんでしまっていたのでした。
 みんなで勉強して力を合わせないと、正当な権利すら守れない。そんな体験をさせてくれた貴重な機会だったと今でもふりかえっています。

*  
 今年も、あちこち農民連の仲間の申告書の記入を手伝ってまわりました。そのなかの一人、常陸太田市のNさんは大規模稲作農家で、周囲の水田の耕作も頼まれて引き受けています。
 昨年度は、米の売り上げと作業受託料など収入合計が1700万円を超えています。いっぽう、農機具の減価償却など経費を積算してみたら、なんと1600万円ほどにも。社会保障や配偶者控除など所得控除額を差し引くと、所得税はほとんどゼロになってしまいました。
 そうした人が流す汗と苦労によって地域の稲作が維持されている現実があることを、ぜひ皆さんに知ってほしいと思います。
 ちなみに来年は、配偶者特別控除が廃止されることが決まっています。Nさんのばあい今年と同じ経営状態だったとすると、そのまま3万8000円の増税になります。
 また、昨年分の収入で消費税が課税されることが確定されますから、さ来年の春には消費税も納めなければなりません。もし、たとえば簡易課税で計算すると、あらたに25万5000円もの負担増です。さらに自民党や民主党が目論んでいるように、消費税率が10%にでもなったとすると、税額は51万円にもUPするわけです。
 そんなべらぼうな庶民いじめを「痛み」の一言で片づけ、その血税を何千億円も米軍に簡単に差し出してしまうのが今の自民党や公明党のやっている政治なんだよねぇ。

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カボチャ畑でクツをはく
04/02/26

 十年くらい前の夏、友人と車で北海道を旅していたときのことです。十勝だったか、広大なビート畑がつづく道を走っていて、ちがう作物の畑が見えたので、車を降りてみました。栽培されていたのはカボチャでした。それにしても広い広い畑。
 畑より少し高くなっている道路の路肩に立っていた友人が、ふとした拍子に履いていたサンダルを下の畑に落としてしまいました。やむをえず畑に降りて、サンダルを拾いあげようとする友人に、私は「瓜畑にクツを入れちゃったわけだな。このカボチャ泥棒め!」と言ってやったのでした。
 というエピソード。うちの長男に聞かせたのだけと、まるで何のことか伝わらなかったみたい。そこで、「李下に冠を正さず」という言葉を知っているかと聞いてみところ、高校一年ですが、まだ習ってないようでした。

*  
 ときどき新聞などでもみかけると思うけど、「他人の嫌疑を受けやすい行為は避けるようにせよ」という意味だと辞書には出ています。
 この諺の出典は、次の中国の古い漢詩(というのかな?)だそうです。
 「君子防未然、不處嫌疑間。
  瓜田不納履、李下不正冠。」
 これを書き下し文にしてみると、
 「君子は未然に防ぎ、嫌疑の間に處らず。瓜田に履を納れず、李下に冠を正さず」
 さらに、現代語に訳してみると、
 「君子たるものは、人から疑いを招くような事を未然に防ぎ、嫌疑をかけられるような振る舞いはしないものだ。(取ろうとしていると勘違いされぬように)瓜畑の中で靴を穿くような仕草をしたり、李の木の下で冠をかぶりなおしたりはしないものだ」
 たとえば、実が成っている柿の木の下で帽子をかぶりなおしたりすれば、遠くから見た人には柿を盗もうとしていると疑われるかもしれません。あるいは、メロンの畑にかがみこんで靴ひもを締め直したりしていると、まるでメロンを盗ろうとしているようにも見えるかもしれません。そのような、他人からみて疑われるような紛らわしいことはしないほうが賢明だという教えです。
 こんな古い話を書く気になったのは、次のような噂が聞こえてきたからです。
*  
 県北のある自治体で、職員の新規採用予定7人に対し、150人ちかい応募があったそうです。まさに、現在の若者の就職難の実態を象徴する凄まじい競争倍率です。この狭き門をくぐりぬけて、すでに内定者も決定しているとか。
 問題は、伝え聞くその中身です。採用される7人のなかに、まもなく定年退職する市幹部の子息が3人も入っているというのです。
 この市では、まだそんな腐った人事をやってるのか!?という怒声を発しかけちゃいました。
 いや、驚くことなど何もないはずです。成績順で7番目までに、市幹部の子息が3人たまたま入っていたにすぎないのでしょうから。市の幹部の子息ともなれば、さすがに優秀な人材が育っていると敬意を表すべきかもしれません。
 とはいえ、そこに怪しい何かを感じさせたのは、「李下に冠を正さず」という戒めを言葉でしか理解していない為政者の行為です。  
*  
 まちおこしの取り組みが求められて久しいけど、いきいきと地域が輝くためには、なによりもそこに暮らす人々みんなが、みずからの街と人に心を寄せることではないでしょうか。そして、そうした人々の思いを応援するのが行政の一番の仕事のはずです。
 市役所の部長クラスが定年退職したばあいの退職金は、零細企業に勤める人たちとは文字通りケタちがいでしょう。ましてや現在、失業して苦しんでいる多数の市民がいます。そんな中で、何千万円も手にした親父と入れ替わりに、今度は息子が就職しちゃう。まるで世襲制の安定職場のようではありませんか。
 今回、そんな「お城」を演出してしまいかねない市役所に、はたして多くの市民は心を寄せるであしょうか。街おこしムラおこしの意識を広く大きく育てようとするのに、これ以上の逆行はありません。
 出口の見えない不況の中で聞こえてきた今回の噂は、カボチャ畑でサンダルを拾ったり、あるいは李下に冠を正して誤解を生んだ以上の、重大な禍根を残すと断じます。活力ある街づくりの観点からも、誤報であることを願うばかりです。

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ある若者の短気と堂々もしくは、おじさんの脱帽と祝福
04/02/05

 十王町で百姓のかたわら町会議員をしている友人の次男坊の話です。
 家具職人になるんだと張り切って勤めていたはずなのに、昨年の秋、その会社を辞めてしまいました。自民党の演説会に行くように会社から言われたことが面白くなかったのだとか。なかなかの意地を張るもんだなぁと見直したり、今どきの就職事情を考えれば少しは大人の判断はできなかったのかとも心配したり…。
 話は飛びますが十王町で先日、町議選がおこなわれました。7選をめざして立候補した親父は、前回は15位でした。今回の定数は14議席で、現職15人全員が立候補。秋のころは「勝ち筋が見えない」(本人談)という厳しいたたかいのスタートでした。
 話を戻します。失業者となった次男坊は、秋には親父の稲刈りを手伝い、正月をはさんで選挙を手伝いました。まるで親父とは似つかないおとなしさで、黙々と縁の下の力持ちをこなしました。その甲斐もあって、どの候補者より票を伸ばしての当選でした。
 好結果を出して1週間。次男坊に、また勤めてほしいと辞めた会社から手紙が届いたそうです。木工の仕事そのものは好きだったようです。けさ早く喜んで出かけていったとか。「うれしい報告があるよ」と親父から電話をもらいました。
 すごいなぁ、次男坊。堂々と歩いて自分で道を切りひらいちゃったんだよねぇ。辞めた経緯を聞いたときに、大人の判断とやらを思い浮かべた自分を反省しつつ、親父と次男坊の勝利に心からおめでとう!


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野菜ピンチ
04/02/05

 この時期は毎年、野菜の端境期で、品揃えに苦慮するところです。とくに今年は、いつも以上に大変です。というのも、昨年の秋に高温つづきで野菜の生育が前倒しとなったため、いよいよ今、畑が空っぽになってしまっているのです。
 こういうときこそ、加工品を考えたいと前向きにはとらえています。きのうはトモちゃんが「きな粉」づくりに挑戦して、おいしく試食しました。(お楽しみに)
 とはいえ、これからの野菜セットがどんなふうに組めるか展望が見えないでいるというのが正直なところ。とりあえず一報させていただきます。


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続・ケッコーじゃないってば
04/01/22

 5万個もの卵を冷蔵庫に半年も保管しておいたというニュースを聞いて、「あそこの卵だけなのか?」と思った人は多いのではないでしょうか。私は、あぁやっぱりと思いましたけど。
 いまから4年か5年前、日立の銀座通りで毎月第二土曜日におこなわれているナイトバザールでのことです。露天で卵を売っている若い夫婦がいました。自信たっぷりの売り口上が印象的だったので、話しかけてみました。
 常陸多賀駅のちかくで卵専門で商売をやっているとのことでした。岩間のほうにある養鶏場から新鮮卵を仕入れてきて、一個ずつで手で拭いて、冷蔵庫に入れずに売っているからおいしいんだと自慢するのです。
 それって、ふつうのことじゃないかと思って、さらにつっこんで話を聞きました。そしたら、スーパーなどで安売りされている卵の実態について、こんな話をしてくれました。
 大きな養鶏場では、効率をあげるために、お湯やスチームを使って卵を洗っている。その後、冷蔵庫に入れたりするから、温度差で卵の鮮度は極端に下がってしまう。
 さらに、価格が暴落したときなどは、卵ブローカーが大量に仕入れて、大きな冷蔵庫に何ヶ月も保管し、市況をみて出荷している。だいたい目玉商品として安売りされているような卵はそんなやつばかりだろう。
 おおよそそんな内容でした。卵ブローカーという商売があることもそのとき初めて聞きましたが、なるほどなぁと納得しちゃいました。
 というわけで、半年も前の卵が流通していると騒いでいる今回の京都の卵の件ですが、「なにを今さら…」というのが正直な感想ではあります。
 量販店が生産者や卸を泣かして安く納入させるばあいも少なくないのでしょうが、たとえばサラダ油。バーゲン用には別工程で作っているという話を友人から聞いたことがあります。また別な人からは、醤油もバーゲン品はそれ用に作っているとも聞きました。安いのには安いだけの理由があるというわけでしょうかね。


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続・自分の言葉で憲法9条
04/01/22

   前号の北茨城弁をインターネットで紹介したら、遠州弁になって返ってきました。さらに上総弁も。どっちも、ずいぶんナマってるんでないかい。
  [ 遠州弁 ]
 えらそうこくみたいだけど、正義と秩序っちゅうのが、やっぱし大事じゃん。だもんで、世界の平和にもそらつかっちゃいかんに。ちゃんとせんと。うちらの国が戦争したり、よそん国と国のあいさでけんかもんかになっても、てんだって武器でかたしちゃいかんだに。 軍隊とか、武器持つとかそんないらんこんしとらんで、よそん国かまったりあだけたりせんで、みがましくしとらんと。戦争なんか絶対おえん。わかってるら。
  [ 上総弁 ]
 おらほよ、正義と秩序っちゅやっつぉおおもとんしたせけえじゅん平和を本気んなってねげってよ、くんがぁやるせんそだん爆弾で威かしたんすっこっだん、じっせぇ爆弾使ったんすっこったぁ、そらあっだこっだあっだっべけんがよ、んにしたってはぁ、こっかんぜってぇこらやらね。 そっためんにゃ、軍隊はいらねし、くんがせんそっこっだって、あじしたっておいね。


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モー・ケッコー 言うてる場合ちゃいまんがな (口調は明石家さんま)
04/01/15

 アメリカの牛のBSE問題につづいて、山口県の鶏インフルエンザ、そして京都の養鶏場の半年前の卵の騒ぎと、畜産物をめぐる話題がにぎやかすぎて、どっから考えていけばいいのやら…。
 日本国内でBSEが騒がれたときに、東京の街の中にある丼物のファーストフード店で、「国産牛肉は使用しておりません」というノボリが林立しているのを見て、腹が立ち、悔しい思いをしたことを覚えています。その店には今、どんなノボリが立っているのか確かめたいものです。
 なんて思っていたら、きょうの新聞にマクドナルドの全面広告。「100%オーストラリア産の、安心できるおいしさです」だそうで、よかったよかった。そうやって日本人は、どんどん食料を 外国産に頼りきり、何か起きると別の国へと輸入先の漂流。いっぽうで国内の生産体制を弱体化・不安定化させて、この先、漂着できる場所がなくなったときはどうするのかなぁ。
 ついでにインターネットで検索したのが「米国食肉輸出連合会」のホームページ。「アメリカに狂牛病の牛はいないのですか?」「はい、1頭もおりません」などというQ&Aが出ています。そして「BSE(狂牛病)汚染の可能性のある製品は一切、輸入を禁止しております」と堂々と書いています。大ウソじゃん!        

* 
 半年前の卵とやらのニュースを見て、うちのサトさんの疑問。5万個もの卵を冷蔵庫に保管していたというけど、ふだんはそこに何が入っているの?
 というところで紙面がつきました。つづきは次号に…。

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自分の言葉で読む憲法9条
04/01/15

   北茨城でもイラク派兵反対の署名行動に取り組みました。参加者は、北茨城弁に翻訳した憲法9条をゼッケンにして、またブッシュと小泉のあやつりコンビも登場しました。

 かっこつけで言うんでねぇげど、正義と秩序ってやづをでぇじにすっぺよ。んでよぉ、国と国がケンカなんかしねぇで、平和に暮ら すべよ。そんなふうにオレらみんな思ってんだ。
 んだがら日本の国は、戦争やったり、鉄砲とがバグダンでおどが したり、そんなの使ったりは、これがらハァずーっとやんねごどに したんだ。そんなごどやったら、もめごどなんか、よげいにゴヂャ ッペになっちまぁべよ。
 んだがら軍隊なんかまるっきしいんねぇし、ブギだっていんねぇ。 政府が戦争やっぺぇつったって、だれもかんべんしねぇがんな。

( → こちらに憲法壁紙)
[ 日本国憲法 第2章 戦争の放棄 ]
第9条【戦争の放棄,軍備及び交戦権の否認】
1) 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求 し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、 国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2) 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを 保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

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2004年。百姓の初夢
04/01/08

 茨城県の北のはずれで農業をしている Marude Niteraという方から、こんな初夢を見たよ、と投稿をいただきました。そのまま紹介します。

 日本が自衛隊をイラクに派遣するというニュースは、毎日の農作業に追われながら聞き流した。
 自衛隊員に被害が出て、武器や兵員が少なすぎるからだと読売新聞が報じていた。なし崩しで増派するんだなぁと感じたけど、ちょうど田植えの時期だった。
 そのうち医療、運輸、土建、原子力など、つぎつぎに民間人の派遣が半ば強制されるようになった。そのたびに、少しずつ不安は増したが、稲刈りやら鶏の世話やらに追われていた。
 泥沼化する戦費を調達するためといって、15%に上げたばかりの消費税が25%に引き上げられることになった。許せないと思ったが、その声を代弁する政党は国会には1議席もなかった。
 まもなく政府は、徴兵制を導入し、食料と農業を統制下におくと言い出した。高校生の次男と一緒に反対運動に立ち上がった。遅すぎはしたが、それでも黙ってはいられなかった。
 このお正月、そんな夢を見ました。そして寝ぼけながら開いた新年の新聞。自民党が、憲法改正の手続きを具体化する法案を、今国会中にも提出をめざすという記事がありました。
 まだ夢の続きの中にいるのかなぁとボンヤリした頭で書いています。

 ・・・という Marude Nitera さんからの投稿には、右のような切り抜きが添えられていました。マルティン・ニーメラーというドイツの牧師さんの有名な警句でした。

 ナチスが共産主義者を攻撃したとき、自分はすこし不安であったが、とにかく自分は共産主義者でなかった。だから何も行動にでなかった。
 次にナチスは社会主義者を攻撃した。自分はさらに不安を感じたが、社会主義者でなかったから何も行動にでなかった。
 それからナチスは学校、新聞、ユダヤ人等をどんどん攻撃し、自分はそのたびにいつも不安は増したが、それでもなお行動にでることはなかった。
 それからナチスは教会を攻撃した。自分は牧師であった。だから立って行動にでたが、そのときはすでにおそかった。


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稲の刈株を200〜300本送ってもらえますか
03/12/18

 きのう午後、東京のテレビ局からこんな依頼の電話が入りました。ちなみに、電話番号はうちのホームページで見つけたそうです。
 「日本テレビのYsokと申します。稲のことでお願いがあるのですが」
 「どんなことですか」
 「今の季節、田んぼは、どのような状態なのでしょうか。収穫した後の刈り株とかは残っているでしょうか」
 「周囲の田には残っていないけど、うちでは田起こしをしていないので、刈り株はそのまま残っていますよ」
 「番組で稲刈り後の田んぼのようすを再現したいのです。その刈り株をわけていただくことはできますか」
 「できないことはありませんが…」
 「じつは大量に、200本とか300本ほしいのです」
 「そのくらい、取りに来られるのでしたら協力しないでもありませんよ」
 「引き抜いて送っていただくのはムリですか」
 「はぁっ!?」
 「束にして送っていただけませんか」
 「あのぅ、稲の刈り株や、その根を見たことあります?」
    …(中略)…
 「なかなかむずかしそうですね。再検討して、お願いするさいは改めて電話いたします」
 「ところで、田んぼを見たことは?」
 「いちおう車や電車の窓からなら」
 「失礼ですが、おいくつですか」
 「23歳です」
    …(中略)…
 生まれ育ちは神奈川県で、「田んぼは、稲を刈った後の株を抜いて片づけて、また苗をさすと思っていた」そうです。
 毎日食べるものなんだから、その奥のほうのこととあわせ、知っていていいことのはず。百姓の側からの情報発信が少なすぎるんだな。
 ちなみに、「私だって二十歳のときには畑でニンジンの葉とダイコンの葉の区別がつかなかったんだから」とは、ある農家の母ちゃん(某市会議員)。もしかしたら
テレビ局の若者をかばっているのかな。


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百姓は戦争(イラク派兵)に反対する
03/12/12

 写真は北海道の北竜町。日本一のヒマワリ畑です。季節はずれの写真ですが、もう何度も足を運んでいる町…
 北海道の札幌と旭川の中間に位置する北竜町は、ヒマワリの里として知られます。人口2600人ほどの町に、夏の一ヶ月だけで20数万人が訪れるそうです。
 「美しい日本のむら景観コンテスト」で次のように紹介されています。

 …視察でヨーロッパを訪れた農協職員が、一面に広がるひまわり畑を見て、その感動を報告。昭和55年には農協婦人部が食生活の改善、環境美化の一環として、「一戸一アール運動」を展開して以来、今では 70ヘクタールの面積にひまわりが栽培される日本一の町となった。
 ひまわりは、健康食品として数多くの町特産品を生み、明るく健康的なイベントであるひまわり祭りも定着した。ひまわりはまさに物心両面で町の活力源となっている。

 一人の職員の熱意を受け止め、バックアップまた先頭に立って町の農業を育ててきた北竜町農協(当時)の組合長さんに直接お会いして話を聞いたことがあります。
 もう10年以上も前のことですが、地域をあげて有機農業に取り組み、当時から大阪のほうの消費者との交流も根付いていました。無農薬でがんばっているという農家の広い広い田んぼに案内されたときは、まさに脱帽。いつかは自分の田んぼも完全無農薬にしたいと決意をうながされたことを思い出します。
 安全な作物を届ける農業者の責任と地域おこしについて熱く語ってくれた組合長さんを、しんぶん「赤旗」で見つけたときはうれしくなりました。それが、右の切り抜き。農家・農業者として、みずからの言葉で堂々と平和を訴えています。改憲を公言しながら憲法前文をつまみ食いして、アメリカ言いなりのイラク派兵を正当化しようとした姑息な首相とは偉い違いです。
 さる10日(水曜)、東京の日比谷野外音楽堂にあふれるほどの人が集まって派兵反対の集会が開かれました。閉会後のデモ行進は、出発し終えるまでに1時間以上もかかったと、参加した知り合いが報告してくれました。ところが、そうした大きな運動や様々な声をほとんど報じないマスコミ・・・大丈夫かぁニッポン!?


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イラク派兵とワラぶき屋根の家
03/11/25

 奥久慈の山々を背に、ワラぶきの曲り屋。去年か一昨年かに撮った写真ですが、そんなのを思い出した理由は・・・
 北海道の札幌や旭川では、イラクでの日本人外交官殺害を伝える新聞号外が配布されたそうです。イラクに派兵される隊員は北海道の師団から選ばれるということで、その家族や知人もふくめ、当事者として関心が高いというのです。そんなニュースを聞いて思い出したのが上の写真です。
 この家に暮らすご夫婦が、麦畑に猪よけのフェンスを立てる作業のかたわら、いろいろと話をしてくれました。いまは年寄りだけの2人暮らしで、息子さんは自衛隊に勤務しているとのことでした。食い扶持としての軍隊と山村という現実に、そのときは思いを馳せました・・・
 で、イラク派兵をめぐって、インターネットで交わされていたのやりとりの一部を下に転載します。これを、奥久慈の老夫婦は、どんな気持ちで読むのかなぁ。

 どのような意義が今回の自衛隊派遣にあるのかを考えてみるべきだ。先行きを視野に入れれば今回の自衛隊派遣は非常に有意義なものと理解できるはずだが?

*
 先行きを視野に入れた場合、日本の若者の死者が何人くらいまでなら、その死は有意義と理解できますか?
*
 それよりも多くの人が守られるであろうと見通しが立つ人数までは有意義ではないでしょうか? 純粋な数の論理で割切って考えなくてはより多くの国民を守ることなどできませんから。時に倫理観は判断を狂わせると思います
*
 イラク南部で起きたイタリア警察軍駐屯地への自爆攻撃による死者は27人、負傷者は84人になったそうですね。そのていどの死傷者と、その家族・知人の悲しみは折り込みずみというわけですか?
*
 人権で語りだすとキリないですよ。ゼネコンだってビルを建てるときに事故死する人員の賠償金まで折込んで予算していますよ。被害も予見算出出来なければ何も出来ませんが何か?
*
 1人死ぬと1億円の弔慰金だそうですが、少なくとも27人の死者は折り込み済みだとすると、今回の派兵では、いったい弔慰金として何十億円くらいの予算を組んでいるのでしょうね。
 ところで、あなたはイラクに行かないのですか?
*
 今回もし仮に、被害を受けることにより軍備が見直され、核武装をも視野に入れることが出来たならば、今後の北朝鮮その他の日本にとって脅威になるであろうことに対する抑止力にもなりえるということです。
 ちなみに、私は活きませんよ。私にはこの国で成すべき事があり、成せる事がありますから。
*
 むかし、著名なコピーライターが集まって、反戦のコピーを競ったことがありました。そのなかの一句を捧げます。
 「戦争は 行かない奴が やりたがる」
 それにしても、派遣の目的はイラク復興支援というのが建前のはずだったのでは。あからさまに「抑止」という名目は語られませんでしたよね。
*
 なにはともあれ、小泉自民が選挙で勝ったんだから自衛隊派遣は民意ということで問題ないですね。出来れば完全武装して行かせてほしいです。自衛隊員は志願兵ですからね。
*
 日本は法治国家です。法律による裏付けが、行政の行為の正当性の唯一の保障です。イラク派遣法では、日本の自衛隊は「戦争終結後」のイラク国内の「安全な地域」に「水などを届けるために」行くのじゃなかったでしたっけ。
 総選挙で、「自衛隊員は志願兵だから完全武装させてイラクに派兵します」というような訴えを果たして自民党はしたでしょうか。

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読めますか郁子」「野木瓜
03/11/17
 ちなみに、ヤシの実は「椰子」と書きます。で、「郁子」も「野木瓜」も、きょうのセットに入っているムベのことです。秋の味覚をお届けして、そのウンチクについて少し語らせていただきましょうか。
 ムベと似た果物にアケビがあります。右側の写真がアケビの実で、熟してくると果実がぱっくりと口を開けるのが特徴です。それに対してムベのほうは、熟しても実は口を開けません。
 アケビをアケベと読むと、ムベとのちがいがわかりやすくなります。一方の実は、口が開くからアケベ。つまりアケビです。もう一方の実は、口を「ん」と閉じたままなので「んべ」。それがなまってムベと呼ばれるようになったというわけです。
 ついでだけど、「むべなるかな」という言葉がありますよね。これも、ムベの実は口を開かない、すなわち言うまでもないが転じて「もっともなことだ」という意味になります。       
 と、以上はラジオか何かからの聞きかじり。本紙に自慢気に書く前に調べようと思ってインターネットで検索してみました。ところが、上記のような説はまるで見つかりませんでした。他の人には話さないなほうがいいムダ知識だったかもしれませんね(^^;
 というわけで、ネットでは自説を確かめることはできませんでしたが、いくつか勉強になりました。
 アケビは落葉樹で、冬には葉が枯れて散るのに対し、ムベは常緑樹。冬にも葉が散らないので、トキワアケビとも呼ぶそうです。それと、下記のような説もあるそうです。
 その昔、天智天皇が蒲生野を訪ねたさい、長寿の老人に「如何にして長寿ぞ」と尋ねられ老人が、むべをさしだし「この果実を食します」と答えたところ「むべなるかな」と言ったとか。       
 さて食べ方ですが、実の中身のまろやかな甘さを楽しんでください。また皮は腎臓の薬になるそうで、ひき肉を詰めて油であげると高級な一品のできあがりです。
 さらにおまけ。ネットで見つけた食べ方をこちらで2つほど紹介しています。

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結果と経過と、…顔を上げて
03/11/10
 総選挙が終わりました。結果は報道されているとおりで、すずき産地としては残念な結果ではありました。でもね・・・
 何よりも誇りたいのは、うちのトモちゃんの奮闘です。
 “農業と食料を守る政治に一刻も早くカジを切るべき”
 “明日の社会を支える若者の雇用確保は政治の責任”
 “税金の使い方を変えれば、消費税の増税はしなくても年金も福祉も財源は確保できます”
 “若い人の思いと行動で政治を変えましょう”
 堂々の訴えに、「こんな若者が多かったら日本の将来は大丈夫なんだけどね」といった声援もいただきました。
 情けなかったのがマスコミの報道姿勢です。政権選択とやらばかりを強調し、たとえば憲法を変えるという公約について全く問題にしないなど、政策の中味についての論議はほとんどありませんでした。
 ちなみに、今年は冷害で米の収量もさっぱりでした。そうした結果に落胆しないとは言いません。でも、それよりも経過をこそ楽しみたい。米つくりだって選挙だって同じ。一つの節目で勝とうが負けようが、また明日から顔を上げて前に進むのみです。(かっこいいなぁ)

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すずき産地掲示板から
03/11/10
 選挙結果を受けて、うち(すずき)で開いているホームページに付設している掲示板に、いろいろな書き込みがありました。それを抜粋して紹介します。
[1557] 玄米10キロ まれびと
 をお願いします。あと一週間くらいは在庫があるそうなので、2,3日後でも結構です。今日は選挙。共産党はチト苦しそうですね。
[1558] ともちゃん Peco
 お疲れ様でした。ともちゃんを支援してくれた7667票。重いですね。
[1560] ともちゃん 2 とまと
 お疲れさん!早く疲れよ、とんでいけー! 歌つき候補者なんて、今までのイバラキには考えられなかった。イバラキもすてたもんじゃないんかも…うれしい。
[1561] やっぱり OK
 日本革新党に変えないとダメだ・・・ 半分以下だぞ!!!
[1562] きっぱり no!
 「名前を変えれば」OKって方に、NOを唱えまする。名前を変えれば得票が増えるなんて発想は「下の下」ですねぇ。「マニフェスト」(まーこの呼び方にも異論はありますが・・・)で争われた選挙は、それなりに「これからの日本をどうしようか」が問われた選挙だったのですよね。名前が問われていたのでは無いのですねぇ。
 市民の多くが、「消費税反対」「憲法改悪反対」でありながら、それを政策に掲げた政党になぜ投票しなかったのかが重要のですよ。K党が半分以下になったのは、この政党の委員長が「時間が足りなかった」と言っているようですが、どの政党にも同じ時間しか与えられていませんでしたので、この発言も「下の下」です。市民感情を理解しない政党は、名前を変えても支持は得られませんねぇ。K党が、この選挙結果を真摯に受け止め、来年の参議院選挙で「捲土重来」を期しますよう、おん願い奉りまするぞ。
[1564] 管理人(すずき)から
 > まれびとさん
 チッチッチ。今度の選挙結果を受けて、いよいよ苦しくなるのは私たちの平和と暮らしです。
 > とまとさん、そしてPecoちゃん
 ありがとうございます。ついでもあったので昨夜、書き込みをプリントしてトモちゃんに届けました。
 > OKさん
 善意でのご提言かと思います。でもね、今回の倍以上という前回の議席も「日本共産党」で得たんだよね。それに、党名を変えた「社民党」もやはり今回は半減以下になりました。それにそれに、たとえば日本革新党に変えたところで、
日本革新党(元の日本共産党)と報じられるだけのことで、かえって格好悪くなるだけだと思うよ。
 > no!さん
 はじめまして、でしょうか。熱心な書き込みありがとうございます。選挙中、自民党の候補者の後援会というところから電話がかかってきました。いろいろ話しましたが、電話の主は隣市のとある小さな土建屋さん(たぶん社長夫人)のようでした。「消費税の値上げを求めるのか、少なくとも認める運動をしているということを自覚して選挙運動をやっているのですか?」と聞いてみました。「そんなことはありません!」と取り乱していましたっけ。
 多くの有権者はマスコミから選挙情報を得ます。今回、そのマスコミは、憲法や消費税が争点であると伝えたでしょうか。そんななかでの今回の結果は、国民多数が憲法改悪賛成、消費税値上げ賛成という意思表示をしたといえるのでしょうか。
 開き直るわけではありませんが、取り返しのつかない淵に向かう流れは、善意の傍観だけでは、止められないのではないでしょうか。憲法改悪や消費税値上げには反対だという皆さんが、もう一歩、前に出るときなのではないかと存じます。良心と勇気の捲土重来をおん願い奉ります。

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コソ泥と、憲法違反の総理大臣と
03/11/06

 写真は、北海道襟裳岬の近くで見た海岸での昆布漁です。撮ったのは一昨年の夏で、そんな古い写真を思い出させたのが、小泉センセの発言てした。・・・って、なんのこっちゃ!? 説明が必要ですね。
 写っている人物ではありませんが、昆布漁から上がってきた漁師さんに話しかけてみました。
 「漁はどうですか」
 「さっぱりだよ」
 「生活とか大変ですよね」
 「秋になったら泥棒になるよ」
 「はぁ? なんですか、それ」
 「泥棒は泥棒だよ。あるところにはあるし、食わなくちゃならないだろ」
 冗談とは思えない目が印象的でした。もちろん日本は法治国家ですから、法律に違反すれば罰せられます。
 で、小泉発言(下記)。自衛隊は憲法に違反する軍隊だから、憲法のほうを変える、と。であれば、現在までの憲法違反の罪について問わねばなりません。
 そもそも総理大臣としての地位や権限は「法」によって規定され保障されています。その首相が、壮大きわまる「法」の無視を公言しているのです。
 必死に働いても食えないから泥棒をするほかないと冗談?を語る北の漁師さんと、憲法違反の軍隊を増強させてきた政治家たち。罰せられるのはコソ泥のほうだけというのが、わが法治国家ニッポンなんだよね。

 小泉首相は2日、フジテレビの報道番組で「自衛隊は国軍というか、侵略を阻止する基本的な集団だ。自衛隊が軍隊だというのは常識でしょう」と述べたうえで、「(自衛隊が)憲法違反だと議論が出るような表現は改めた方がいい」として、憲法9条改正の必要性を改めて指摘した。 (アサヒ・コムから)


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税金のムダづかいをやめるというお題目
03/11/06

 けさ6日の朝日新聞の社説を見てあきれました。今回の総選挙で、無党派層に向けて自民党か民主党かだけを問うているのです。
 また同じ紙面によると、トヨタ自動車が空前の収益を上げているとか。庶民の苦境とは無関係になどとは言いません。それどころか庶民の苦境の上での儲けだと言って過言ではありません。(たとえば右上のグラフ)
 消費税の大増税が示されていますが、そのいっぽうで大企業の税金をどんどん安くしているんですから、私たちの暮らしにはまわってこないはずです。
 あ、解説が遅くなりました。見にくいけど、背景の写真は、大北川の上流に建設のすすむ小山ダムです。水の使い道などないのに共産党を除くオール与党が推進してきたムダづかいの象徴です。
 いま、通り過ぎる選挙カーみんなが「税金のムダづかいをなくして・・・」とお題目を唱えています。しかし現実に、やってきたこと、やっていることはごらんのとおり。
 さらに自民党も民主党も、戦争はしないと決めた憲法9条を変えると言っています。また、口実をつけて消費税の引き上げも示しています。そんな重大な問題を、総選挙の争点からはずしてしまっているマスコミって、ひどすぎないかぁ!?


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農業委員会の悪だくみ
03/09/25

 さる9月22日、北茨城市の農業委員会で、すべての審議が終わった後のことです。会長が「これをもって本日の会議を終了します」と宣言したのですが、それに続けて、「鈴木孝夫委員と事務局には退室いただいて、それ以外の委員の皆さんはそのまま席に残ってください」というのです。正式な会議が終わった後に、一部の委員と事務局を排除して、何なんでしょうね?
 たまたま用事があって会議室の近くにいたのですが、相談事は10分たらずで済んだようでした。退室してくる同僚委員に「自民党の悪だくみは終わったのげ」と声をかけたところ、「おいらの集まりはすぐに決まっから」との返事でした。いったい何を話したのかはさっぱりわかりませんです。ということにしておきます。

*  
 さて、以上のできごととは無関係な余談です。ということにしておきます。
 衆議院の解散、総選挙が日程に上っています。米改革の大綱が法律となって具体化されて、いよいよ自民党や公明党による農業つぶし政策が仕上げの段階に入ろうとしています。この期に及んでなお、農家の代表さんたちは自民党を、それも県議会に巣食って肥大してきた土建屋さんのセガレを支持するのでしょうか。
 いえいえ、もちろん農業委員さん全員が熱心に支持しているとは思いません。私に退室要請をした会長さんも「鈴木委員は居心地がよくながっぺがら」と近づいてきてくれて、たまご新聞のネタにさせてもらいますと話すと「あんまりイジメないでよ」。そんなやりとりもありました。
 農業委員などの役に就くと、個人の意思とは関係なく、自動的に自民党の系列に入るような流れができているようです。しかし、もう改革のときではないでしょうか。一人ひとりが勇気をもって、地域の農業と食べ物を粗末にする政治に異議ありの声をあげるときではないでしょうか。

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