1999/06

ノート(赤)


初質問 草稿から  
 


子をもつ母親として、切に思うところから質問をさせていただきます。

その第一点に、乳幼児医療費の無料化の復活についてです。
昨年12月の議会で我が党の福田議員が質問しておりますが、ことは子どもの命に関わる問題ですので、改めて取り上げさせていただきます。
昨年11月より、3歳未満児の医療費への県の補助金が打ちきられ、そのまま、北茨城市でも個人負担分を支払う事態となりました。
1回500円で2回まで。月1000円まで支払うということです。
何千万、何億というお金を動かしている市当局の方々には、それほどの額とは感じられないということでしょうか。
初議会での初質問しかし、この不況の中、お父さんの小遣いまで削っていく庶民の暮らしの中では、たかが500円ではないのです。子どもが風邪をひいたようだと思っても、大したことはないかもしれない、様子をみようかと躊躇させるには充分な額です。
そして、お医者さんへ行くのを1日延ばしにして、いっそう悪くすることもあります。
子ども、とくに乳幼児は、容態が悪くなる経過も早いですし、体調の急変はよくあることです。
財布をもたなくても、すぐに診察を受けられる医療制度こそ求められているのであり、これによって、かえって医療費を低減させることにつながるということも言われております。
こうしたことから、全国各地で乳幼児医療費の無料化制度が喜ばれ、所得制限をはずしたり、あるいは6歳未満児、そしてもっと上の年齢まで拡充していく方向もみられるわけです。
茨城県内で、独自に3才未満児の無料制度を実施している市町村がいくつあるのか、自治体名をうかがいます。また、今現在、北茨城市で無料化を復活させるとすれば、そのためにどれほどの予算が必要か、この場で再度うかがいたいと思います。

次に学校教育問題に関する1番目に、30人学級の実現およびチームティーチング(いわゆるT.T.)方式について質問いたします。
「国の責任で30人学級を」という意見書を採択した地方議会は、すでに760を超えております。
先の参議院選挙においても、自民党をのぞくほとんどの政党が30人以下学級を選挙公報に掲げていました。
そして実際、現場の先生方からも、30人ならよいのにという声が聞かれます。また保護者としても、もっと少人数なら…という気持ちは強いものがあります。今や、30人学級というのは、国民的世論といって過言ではないと考えます。
そういう世論の高まりの中、昨年9月に出された中教審答申では、クラス編成や教職員配置を都道府県や市町村の裁量にゆだね、自由にできるようにするという提言がありました。
北茨城市における現状はどうかというと、小学校では、30人以上が10数クラス。中学校では、水沼、および関本中をのぞいて他の4校のほぼ全学年で30人を超えるクラス編成となっています。児童・生徒の数が減って、かえって40人ギリギリで一クラスというところもあります。
本市では、一クラス平均で30人を切っていることをもって30人学級を実現しているといった詭弁ではなく、一クラス一クラス細かにみて、本当に30人学級を実現したばあいの予算額をお聞きします。
そしてまた、県へも必要な要望を出すべきと考えますが、そうした意向があるのかうかがいます。
また今、ただちに30人学級を実現することには課題が残るとして、次善の策として副担任の配置やチームティーチング方式という施策が考えられます。
いま、家庭の教育力、地域の教育力の低下が指摘されるなか、ぼう大な学習内容や学校事務をかかえて、先生方が日夜、苦労されています。「一人一人に目をかけてやりたい」「どの子にもわかってほしい」という先生方の切なる思いを生かすために、一人でも多くの教員の配置が求められています。
いま市内の学校で、県に要望して、TTの教師が配置されている学校がありますが、いくつ要望が出され、何校でそれが実現しているのがおうかがいします。
また、すべての要望がかなえられているわけではないようですが、市として独自にTT方式についての検討がなされているのか、また予算措置が講じられる方向にあるのかどうか、市長に伺いたいと思います。
つぎに明徳小学校の改修についてうかがいます。
老朽校舎の改修、プールなど施設の充実が順次おこなわれてきています。
前回3月の議会で、我が党の福田議員がとりあげた明徳小学校の改修について、「計画どおりにやりますという状況にはないが、計画どおりやる気持ちは十分にある」というのが市長の答弁でした。結果、この5月に発行された「北茨城市教育要覧」によると、学校施設の整備計画のなかで、今後の改修計画がそのまま1年先送りになっています。
学校当局また保護者の間で、12年度から改修計画にあがっていると期待していたのは昨年の秋です。それが翌春には、1年先延ばしになっている。それも、関係者には正式な相談も説明もなしとうかがっております。学校現場をないがしろにしているともみえます。それとも、あまりに後向きなので、率直には言えなかったということなのでしょうか。
市の発行した責任ある文書で示された計画が、わずか半年ほどで先送りされてしまうというのは、あまりに計画がズサンではないかと指摘し、猛省をうながしたいと思います。
明徳小学校の老朽化については、改めて言葉を重ねることもないかと思います。
私の長女が入学したさいに、父親も同じ学び舎だったことを知り、古めの校舎とはいえ、子どもたちが一所懸命に清掃をし、大事に使っている様子をうかがい知り、新鮮な驚きも感じましたが、それからおよそ10年が経っています。床一つみても、飛び跳ねたりするとゆがむなど、安全性に全く心配なしとはいえない現状です。
子どもたちはどんどん育っていきます。ろくに通行もないような道路の整備なら先送りできても、子どもたちの成長は待ったなしです。子どもたちに安全で快適な環境を1日も早く用意してやることは、どんな事業よりも優先されて然るべきものと考えます。市長ならびに教育長の見解をうかがいます。
また、改修にあたり前年度に耐力度調査が必要と聞きましたが、それはどれほどの予算を要するものかうかがいます。
学校建築は、誰より子どもたちにとって使いやすいものでなくてはなりませんし、また今の時代にあっては災害時などには地域住民の避難場所ともなり、また生涯教育の場としても活用されるべきものです。
したがって校舎新築にあたっては、学校当局はもとより、子どもたちの意見も聞くべきですし、地域の声も生かせる検討委員会のようなものをぜひ整備して取り組んでいただきたいと要望いたします。
三つめは、中学校での問題行動の現れについてです。
市内のある中学校で、この春から急激に問題行動の現れが際だって、ついては緊急の保護者会を開く、また地区懇談会を細かく設けて広く保護者の意見を聞き、その協力を願っている状況にあります。
そして、これは、この中学校だけの問題ではないと考えます。
地区懇談会の席でも、先生や少なくない保護者の方から、「予備軍はいる」あるいは「ちょっとしたきっかけで我が子も問題行動に走るかもしれない」という危機感・認識をもっているという発言がありました。私自身、こうした問題の普遍性を感じております。
いま学校現場では、小学校からの学習内容の過密化、高校受験の壁、人格まで点数化されてしまう内申書の査定などの問題が指摘されています。そのほか、大人社会の理不尽さや不正義、さらには不況の波、雇用不安、自然環境の悪化など、子どもたちをとりまく状況は困難をきわめています。
本来、楽しかるべき学校や、知的好奇心をはぐくむべきその勉学が、子どもたちにとって決してそうはなっていないということを、問題行動の現れという形で、親や教師、大人社会に向けて発しているのではないでしょうか。
とするならば、管理を強めたり、力で押さえつけることでは、問題解決の方向は見いだせるはずはありません。
こうした状況を、教育委員会ではどのように認識しているのか、そしてその原因をどう考え、どう対処しようとしているのかうかがいます。

学校給食への地元農産物の活用について質問いたします。
私自身は、専業農家です。子どもを自然の中で、土の上で育てたいと願って夫の古里である、この北茨城市にUターンして、正確にいえば私にとってはJターンをしてまいりました。
そして、いのちと健康をはぐくむ食べ物は、安全でおいしいものをと考え、無農薬栽培をめざし、有機農業や自然卵養鶏に取り組んでおります。
かつて、我が子のアトピー性皮膚炎や、私自身の体質改善にも取り組んだ経験もあります。
そうしたなか、我が子が小学校に入学するときに、まず直面させられたのが、毎日、学校給食で口にするものが、どうも素性が必ずしもはっきりしたものばかりではないということでした。
学校給食がセンター方式に変わったことが一つ大きく影響していると考えます。すなわち、大量に規格をそろえた食材の納品でないと受け入れられない。たとえばニンジンでいえば、機械の寸法に合わせて3寸だ5寸だと決められてしまう。新鮮な旬のものを取り入れたくても、量を確保できない。また大量に均等に作るために、味付けにしても加工品を使わざるをえなくなっています。
現場の先生方のお話によれは、いまの子どもたちは好き嫌いが激しく、また給食時間にもわたっての問題行動など、給食の指導には手をこまねき、はがゆさが残るとも聞きました。
北茨城市は、ご承知のように田んぼや畑が広がり、そして大きな漁港もある。子どもたちが毎日通う道すがら、米が作られ、野菜が育ち、魚が水揚げされています。自分たちが知っているおじさんおばさんたちが作った、この生産物をこそ、子どもたちが毎日食べる学校給食のテーブルにのせることが、地場産業の振興にもつながり、なにより子どもたちに、自分たちの暮らしが何によって支えられているのかを教え育てる土壌をはぐくむのではないでしょうか。
そうした観点から、学校給食センターでの地元農水産物の活用状況はどのていどなのか。それが把握されているのか実情をうかがいます。
そして今後、地元の産品を積極的に活用していく、あるいは、そのために予算措置を講じていく方向は検討されているのかうかがいます。
さらに、女性のまちづくり委員会第一期の方たちの提言にもありましが、学校給食の自校方式は検討されているのか併せてうかがいます。

子どもと教育の問題にしぼって質問を重ねてまいりました。
ことは、きたるべき21世紀を託す子どもたちに関わる問題です。経済不況や自然環境の悪化という、悪条件の中、この北茨城市を背負って立つ子どもたちなのです。
その子どもたちが伸びやかに健やかに育つ教育環境を、人的にも物的にも保障することが、いま行政に求められることではないでしょうか。
そして、子どもたち一人一人が主人公になれる学校づくりに、教職員、また保護者、地域が努力できるよう後押しすることが教育行政の仕事であると考えます。


  (再質問)
市長は3月議会において、今年度の施政方針で、「本市の将来を担う優れた人材を育成し、文化を振興することは……重要な課題」と述べたうえで、縷々政策を並べられました。それらが絵に描いたモチにならないよう、ぜひとも必要な予算を積極的に優先的に配分するようよう、再度要望して質問を終わります。


トップ アイコン
トップへ